フリート契約の割引率を高くするためには、事故を起こさないようにする、事故を起こした場合でも損害を少しでも抑える対策が必要です。
事故を削減し、支払保険金を減らすことで、「損害率」が改善されます。
その結果、優良割引率が良くなり、フリート契約の自動車保険料の削減効果が期待できます。
事故削減対策の代表例としては下記のような対策があります。
- 安全運転講習会の開催
- ドライブレコーダーの設置およびデータ分析
- 事故データの分析
- ドライバーの運転適性診断の実施 など
事故削減・防止対策は、「ロス・プリベンション」といわれ、単に保険料を引き下げるコスト削減効果としてだけではなく、自動車を所有・使用する企業の社会的使命として実施をすべきでしょう。
【法人の事故削減対策】安全運転講習会の開催
自動車の運転にあたっては事故はつきものではありますが、事故が与える影響・責任を従業員一人ひとりが十分に理解する必要があります。
会社を代表して社用車を運転しているという意識を高めること、また運転の基本操作や交通ルールの確認のために、定期的に実施していることが多いです。
従業員への適切な安全運転の講習を行うことで、事故削減に大きな効果が期待できます。
なお、自動車保険取扱いの保険代理店に相談されれば、実施をサポートしてもらえますので、是非相談してみてください。
【法人の事故削減対策】ドライブレコーダーの設置およびデータ分析
ドライブレコーダーの設置は事故防止に有効です。
事故発生時の動画記録だけではなく、急加速や急ブレーキなどの挙動を検知・記録する機能がある機器も増えているため、車両管理者の方から運転手へのアラートにも活用できます。
また、各保険会社もフリート契約専用のドライブレコーダー特約を用意しています。
事故対応への円滑な活用のみならず、事故防止の取組みに関わるデータ分析にも活用できるため、未設置の方はそちらの活用も検討してみましょう。
【法人の事故削減対策】事故データの分析
事故の発生頻度や発生タイミング(時間、曜日など)などを分析し、対策を実施することも有効です。
フリート契約を契約している保険会社に依頼することで、事故データをレポートとして提供してもらえる場合もあります。
事故の多い運転手が分かれば、自動車運転のない部門に配置転換をするなどの明確な対策も可能になるため、是非保険会社、保険代理店のサポートを活用しましょう。
【法人の事故削減対策】ドライバーの運転適性診断の実施
保険会社の事故防止メニューの中に、運転適性診断があります。
シミュレータを使用しての検査などを有しており、ドライバーの適性を測るうえで有用です。
また、簡易的なアンケートによる適性診断もあるため、業種や従業員数等の実態に応じて必要なサービスを選択してみるといいかもしれません。
このように、フリートの割引率はノンフリート契約に比べて有利な面が多く、また企業側の努力によって改善を図ることが可能な制度となっています。
十分な対策を行うことで、コスト削減効果が期待できます。
一方で、中小企業にとっては事故防止の取組みを社内で内製化することは難しい場合もあると思います。
そのような場合には、保険会社や信頼できる保険代理店を頼って、事故防止の取組みを一緒にやっていくことも有効です。
お近くにご相談できる先がない場合には、当社にて対応が可能かもしれませんので一度ご相談をしてみてください。
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