会社役員賠償責任保険とは
会社役員賠償責任保険とは「Directors(取締役)&Officers(執行役、監査役等)」の訳語で「D&O保険」と言われています。
近年のグローバル化した経済状況の中では刻々と変化するビジネスチャンスを捉えて会社を発展させるために役員の職務は日々複雑かつ高度になってきています。
一方で、平成5年の商法改正以来、役員の責任を追求する株主訴訟の数は急増していて、役員に対する訴訟のリスクは非常に大きくなっているのが現状です。
過去には、大手メーカーによる損失隠しや不正貸付の問題など、企業不祥事がおこると会社に対する役員の損害賠償責任が問題となってきます。
会社が直接役員に損害賠償請求をしなくても、株主代表訴訟によって株主が役員に対して個人責任を追求するケースもあります。
そうなると、時には役員が多大な負担を負ってしまうことになり、さらには役員として適切な人材を会社が確保することが困難になる事態も予想されます。
また、役員が訴訟を意識するあまりに経営判断に対して消極的になってしまうと、会社の発展に大きな影響が出ることに繋がります。
そのような役員に対しての損害賠償を補償するための保険が会社役員賠償責任保険なのです。