法人向けの自動車保険

10台以上の自動車保険

【一括見積り可能】フリート契約(10台以上)
自動車保険の特徴注意点を紹介

自動車保険には、

  • ノンフリート契約
  • ミニフリート契約(セミフリート契約)
  • フリート契約

と3種類の契約方式がありますが、一体何が違うの?と混乱してしまう人も多くいます。そこでこちらの記事では、法人の自動車保険のフリート契約について、「特徴」「メリット・デメリット」「他の契約との違い」について解説していきます。

自動車保険の一括見積を依頼する前には、違いをしっかりと把握しておきましょう。

自動車保険の
フリート契約とは

自動車保険のフリート契約とは、同一の法人が 所有・使用・管理 している自動車が10台以上の場合に、まとめて自動車保険を契約する契約方式です。自動車保険のフリート契約は、一般の自動車保険とは仕組みが大きく異なっていて、さまざまなメリットがある反面、規約規定の厳格な運用も義務付けられています。

  • 所有、使用する自動車が10台以上ある場合には、必ずフリート契約にする必要があります。(複数の保険会社で契約している自動車についても台数には含みます)
  • 契約者が所有、使用している自動車とは原則として「自動車検査証(車検証)」などの「所有者欄」「使用車欄」が契約者の法人名になっている自動車のことを言います。
A保険会社 5台 5台 10台 5台
B保険会社 0台 3台 0台 6台
合計台数 5台 8台 10台 11台
フリート契約 適用不可 適用不可 適用 適用

フリート契約の
メリット

フリート契約のメリットは以下のようなメリットがあります。

  • 割引率が大きくなる可能性がある
  • 手続きが簡略化できる

では、一つずつ解説していきます。

【フリート契約のメリット:1】割引率が大きい

ノンフリート契約の自動車保険の場合は割引率が最大で63%ですが、フリート契約になると、一般的には 最大70%の割引が適用されます。

  • 台数によっては最大80%の割引また、フリート契約だけの特別な割引も存在します。

フリート契約の割引には下記のような割引制度が設けられています。

  • フリート優良割引
  • 多数割引

それでは一つずつ解説していきます。

フリート優良割引

所有、使用する自動車が10台以上の自動車保険の契約の場合には、ノンフリート契約の自動車保険とは異なり1台ごとの等級制度ではなく、契約者全体の一定期間内の保険料に対して支払った保険金の割合、によって損害率を計算して保険料を決定します。

つまり、会社全体で事故削減や安全運転の取り組みを行うことによって保険料を大幅に削減することができます。

実際に損害率を改善した場合の保険料の推移は下記の図のようになります。

損害率の改善によって、保険料が大幅に削減できるのがお分かりになると思います。優良割引率が3年目には30%改善していますが、保険料を比べた場合には1年目に比べて半額以下になっています。

損害率の改善は、自動車保険料を引き下げ、会社の利益改善に貢献します。

優良割引率については、「料率決定通知書」で確認できます。
料率決定通知書とは、保険会社から料率を契約者に知らせるための書類です。

上記の画像の「決定料率」の部分に決定された割引率が記載されます。
(優良割引・第一種デメリット料率・読替え等級)

料率決定通知書は、保険契約の満期月の3か月前にお手元に届くのが一般的です。前年と比べて「決定料率」(割引率)が下がっている場合には、速やかに保険会社または保険代理店へ問い合わせをすることをお勧めします。

また、備考欄には「合算」「成績長期」「未報告会社有」など、重要な情報が記載されています。内容が不明な場合には、弊社・株式会社ライフィまでお問い合わせください。

【フリート契約のメリット:2】手続きの簡略化

フリート契約には手続きの簡略化のメリットもあります。

  • 契約手続きの簡略化
  • 契約中の内容変更処理(異動)の簡略化

契約を1つにまとめることで、契約手続きが1回で済むのがフリート契約のメリットです。(全車両一括契約等の明細付契約の場合)

10台以上の自動車の契約手続きを毎回行うのはとても大変ですし、更新契約の漏れも発生するリスクがあります。しかし、(明細付契約の)フリート契約の場合は、1回の手続きで全ての自動車の手続きが完了するので、手続きが簡略化できます。

また、契約中に契約内容の変更が発生した場合の異動処理にもメリットがあります。フリート契約には「全車両一括特約」という特約が付帯できます。全車両一括特約とは、車両の入れ替えや増車があった場合に、あらかじめ設定しておいた補償が自動的に付帯できている状態にするものです。車両入れ替えや増車が発生した際に、納車までに保険の手続きを完了させないといけないなんてことがなく、保険契約関連の書類やりとりを後回しにすることができます。

フリート契約の
デメリット

フリート契約のデメリットは、以下のようなデメリットがあります。

  • 大きな損害額(保険金支払い)の事故があると、翌年の保険料が大幅にアップする可能性がある

フリート契約の場合は、該当の契約者全体の損害率(簡略化していうと、支払われた保険金/支払った保険料)で支払う保険料が決定されています。そのために、1回でも大きな保険金の支払いを受けると、契約全体の保険料が大幅にアップする可能性があります。

なお、ノンフリート契約の場合は、事故の件数で割引率が変動する等級制度となっています。

ノンフリート契約との違い

ノンフリート契約との違いも解説します。ノンフリート契約との違いは以下のとおりです。

フリート契約 ノンフリート契約
保有・使用台数 10台以上
※保険会社が違っても合計10台以上ならフリート契約
1~9台
割引率の適用範囲 契約者単位 自動車1台単位
割増引率の決定方法 優良割引率/第一種デメリット料率制度
契約台数と保険料、支払われた保険金額、前年の割増引率によって決定
等級制度
前契約の契約期間、ノンフリート等級、事故有係数適用期間、事故件数などにより決定
年齢条件設定 なし あり
最大の割引率 70%
(台数によっては80%)
63%
(20等級の場合)
保険証券 契約者単位で1証券
※客観的な区分による証券分割は可能
各自動車ごと、台数分
※明細付契約により1証券にすることは可能
増車(入替)時の対応 購入(入替)時から補償開始
※全車両一括特約を付帯した場合
手続きが完了してから補償開始

ノンフリート契約やミニフリート契約については、「【法人の自動車保険】ミニフリートの自動車保険の特徴と注意点を紹介」の記事で詳しく解説しています。

フリート契約の注意点

事故を起こすと全体の保険料に影響する(高くなる)

通販系の自動車保険会社は取り扱っていないケースが多い

自動車の保有台数が9台になったまま猶予期間を過ぎるとノンフリート契約になる

年齢条件などの割引がない

自動車保険(フリート)契約の見直しの手順

満期6カ月前
代理店から料率決定通知書が送られてくるので確認して次年度の割引率を確認しましょう。

満期3カ月前
複数の保険会社の保険商品の見積りを代理店に依頼してください。

当社に見積りを依頼する場合はこちら

満期2カ月前
提出された見積内容をしっかりと比較しましょう。

満期1カ月前
プランを決定して契約手続きを開始してください。
満期日までに届いた保険証券をしっかりと確認して内容に間違いがないかを確認してください。

よくある質問

A保険会社で5台保険契約、B保険会社で6台保険契約をしている場合は、フリート契約にしなくてもいいの?

保険期間中に9台以下になった場合はすぐに解約が必要になるの?

フリート契約の割引率(優割)はどこの保険会社でも同じなの?