施設賠償責任保険とは
自身が所有するまたは使用、管理する事業用の施設・建物の欠陥や不備によって他人にケガを負わせてしまった場合や、他人のものを壊してしまった場合に発生する損害賠償をカバーする保険です。
施設賠償責任保険の施設とは
施設賠償責任保険の施設とは、店舗や事務所だけと思われがちですが、
- 個人の事務所
- 賃貸マンション
- 工場
- 学校
- 遊園地
- 公共施設
など様々な物件が施設に該当します。法人が使用、管理する施設が補償対象となります。
また、施設賠償責任保険という名称ですが、一般的な業務遂行リスクも補償されます。（特殊な作業を伴うものは除く）
施設賠償責任保険の補償の対象
施設賠償責任保険の補償の対象となるのは、施設の管理上・業務上に起因する場合です。
例えば、
施設の管理上の責任
- 事務所の看板が落下して通行人にケガを負わせてしまった
- 施設で火災が発生して利用者がケガを負ってしまった
- テナントの棚が倒れてお客様がケガを負ってしまった
業務遂行中の責任
- 業務で自転車で銀行に行くときに通行人と衝突してケガをさせてしまった
- 飲食店で料理を運んでいる時に誤ってお客様にこぼしてしまい火傷を負わせてしまった
- イベントに参加しているお客様を誘導する際にケガをさせてしまった
等々、施設管理、業務上に起因する事故のリスクに備えることができます。
施設賠償責任保険で補償される費用
施設賠償責任保険で補償される費用は以下のとおりです。
- 第三者への法律上の損害賠償金
- 損害を防ぐためにかかった費用
- 事故が発生した時の応急処理の費用
- 裁判などにかかった費用
このような費用が補償されます。
施設賠償責任保険に加入した方がいい業種
施設賠償責任保険は、施設の管理や被保険者の業務遂行中に発生した、突発的な事故の損害賠償責任を補償します。
つまり、どのような業種でも施設賠償責任保険のリスクを抱えているため、加入を検討する必要があります。
実際の事故例
事例1
事例2
施設賠償責任保険に加入する時の注意点
施設賠償責任保険へのご加入を検討する際は、以下の点に注意が必要です。
- 補償対象外の事故がある
- 自社の損害は補償されない